体育館に冷暖房を設置すべき!

気象庁のデータベースを調べました。東京の平均最高気温を30年前から10年ごと遡りましたところ、30年前の1987年の7月は平均最高気温は27.0度、1997年の7月は平均最高気温は26.6度、2007年の7月は平均最高気温は24.4度、今年2017年7月の平均最高気温は31.8度と過去に比べると数字でも暑くなってきたことがわかります。

文科省でも懸念したのか今年度の6月に大規模改造事業として学校施設環境改造交付金を出すことを決めました。公立の小中学校、幼稚園、特別支援学校等が該当しており、対象施設としては児童・生徒及び教職員が使用する全ての部屋、理科室等の特別教室や屋内運動場を含むおおよそ全てに使えるものです。交付金の算定割合としては3分の1の補助で下限額400万円、上限額2億円とし、空調、冷暖房設備の設置、工事を伴う新設・更新に要する経費及び関連工事に使えるようです。

東京の小中学校の夏休みが長い理由が暑い時期に授業を受けなくても良いと聞いていましたが、7月でも暑いことを考えると、授業に適していないことがわかります。それもあってか、世田谷区の小中学校全ての普通教室、特別教室に冷房を設置しました。東京都の小中学校も設置率99.9パーセントとほぼ全部設置している事から、子供達の体調管理にはどこの自治体も力を入れていることがわかります。

しかしながら体育館はどうでしょうか。調べたところ、東京都にある体育館の数2140中179の体育館しか冷房を設置しておりません。設置率、僅か8.4パーセント。そんな中、文京区は先駆けて1年で小中学校全てに設置しております。冷房装置は1台あたり150万円程度を4台設置したそうです。

地域の方に聞きました。体育館を使用する際に音の配慮から民家側の窓を閉め切っている学校もあるそうで、風の吹き抜けが悪く大きな扇風機だけでは対応ができなくなってきているようです。また、7月の終業式ではあまりの暑さに体調を崩した子供も世田谷区ではいたようでテコ入れが望まれています。ただし、莫大なイニシャルコストがかかることも想定できるために、全校に一斉配備は理想ですが、難しいことも理解しています。改築改修する学校に順次設置していく事であれば、可能ではないでしょうか。世田谷区でもリースを含め早急に対応すべきと考えます。

また、体育館は災害時に避難所としても使われます。危機管理観点からも体育館に冷房は必要だと考えます。私自身、東日本大震災後に被災地に何度も有志を募って伺ってきました。夏に行った際は、どこの学校の体育館も非常に蒸し暑く日中は厳しい環境下でした。女性の方は匂いが気になると言ってましたし、虫の被害や食べ物の鮮度にも影響があります。ライフラインである電気の問題は割と早く対応があったようです。岩手福島でさえ暑かったことを考えると東京はもっと厳しくなること間違いありません。

日頃、学校での子供の体調管理も行政の仕事の一つでもありますし、災害時においても区民の命を預かる世田谷区にとって大事なことではないでしょうか。気温や天災は人だけでは対応できません。それを踏まえた上で、人の手で出来る命の担保というある程度の水準を継続して考えなくてはなりません。迅速な対応を望みます。