<特殊詐欺対策>防災無線を有効活用すべき

世田谷区内の刑法犯認知件数は昨年度上半期より320件減の2901件となりましたが、特殊詐欺認知件数は昨年度88件から157件と2倍弱と大幅に増えました。
この数字は表に出た、警察が把握している数字、警察に被害届が出された方の数字ですので、潜在的にはもっと多いと言わざるをえないでしょう。また、おそらくこの数字の何十倍と特殊詐欺に関わる電話と訪問があったことを考えると、高齢者がたくさん住む、これからも増える世田谷区において対策は急務といえるのではないでしょうか。金額も約4億4800万円と、命とお金を天秤にかけること自体ナンセンスだと思いますが、無視できない数字です。

それもあって補正予算で世田谷区でも1800万円かけて、特殊詐欺対策に対しての施策をうつことになりました。しかしながらどうでしょうか。
周知に努める策が特殊詐欺に対しての抑止力につながるのでしょうか。これまでも周知しているのは承知していますが、既に限界に達しているのではないでしょうか。
補正を使った施策は世田谷線のラッピング電車、チラシの配布など。
ラッピング電車は世田谷線の路線近辺でしか目に入らず、また招き猫電車を想定したと推測されますが、地元の私でさえ毎日見るようなものではなく、猫の愛くるしさからくる目のキャッチだからこそ評判が良いのであって特殊詐欺に関するラッピングに効果があるか疑問です。
最近ではスマートフォン普及から乗車中も電車を待ってる際も携帯端末を見ている人が多い為、目に訴える、視覚からの広告は余程興味がある方以外厳しくなっている現状です。
特殊詐欺に関して、もう一つ言うと特殊詐欺にあう方は、詐欺だと思ってあっているわけではないので、世田谷区がいくら周知をしようと私は抑止力はもちろんですが、被害にあう方が減少するとは到底思えません。
世田谷区特殊詐欺相談ホットラインをうけると区長は会見で語りましたが、それは警察の仕事であり、補正で組んだ施策も全て受け身、詐欺をおこさせない取り組みとは言えず、、もはや宣伝効果を狙った区長のパフォーマンスとしか言いようがありません。
荒川区では本年2月より、特殊詐欺対策の一つとして防災無線を活用し実績を上げています。居住人口の違いはありますが、荒川区の被害認知件数は昨年度と比べてみると1月は67パーセント増、運用を始めた2月、3月は0パーセント、昨年度と同様、4月には−17パーセント、5月には−33パーセントと確実に数字を積み重ねてきており、非常に効果があると言えます。大体同じ地域に詐欺を仕掛けることが多いと言われている中で、警察からの情報をもらい防災無線をピンポイントで使い放送することにより、受け子の検挙に繋げ、未然に被害を防ぐとのことです。荒川区の事例では還付金詐欺のアポ電話を受けて入金準備をしていた70代女性が、防災無線を聞き、騙されているかと思い区に確認し、被害を防止したケースがあったそうです。

世田谷区でも税金も使わない良策である防災無線を使った対策を講じるべきだと思いますが見解を伺います。

他の自治体でも行っているように防災無線を天災時以外にも使えるようにすべきだと思っています。不審者情報などを、現在学校では保護者向けにメール配信していますが、近隣の方には伝わりません。もしその情報がデマであっても、知らないで被害に遭う可能性を減らす方が私は区民の命を守る区のあり方だと思っています。他の自治体の検証結果を待っていては、被害は増える一方。人口90万人の世田谷区が先行した対策を取るべきです。